散策ポイント一覧

鯉奉納碑

散策スポット
富士講信者、丸正講が捕らえられた鯉を放した記念に建てられた
古来より、高い山々には神が存在すると言われ、特により神に近づこうと日本一の名山「富士山」を崇拝する人々は全国各地で富士講を組織し、不二仙元大菩薩の御利益に与りたいと願い、多くの人々が富士の山頂を目指しました。
「鯉奉納」の碑は、現在の埼玉県寄居町を中心とする富士講のひとつ、丸正講の人々が享和元年(1801年)三月に山中湖を訪れ、鯉を放流した時に建てた記念碑であり、富士五湖に魚を放流した記録としては最古の物とされています。また、山中湖が富士山進行に重要な役割を果たしていたことを知る貴重な資料として、平成12年山中湖村史跡文化財に指定されました。
山中湖は富士山の清浄な伏流水の湧く湖として、往古より村人の生活に多大な恩恵を与え続けてきました。この湖に感謝の意を込め、いつまでも美しい湖を守っていくことを呼びかけるために鯉のモニュメントが建立されました。